スポーツに特化したIoTデバイスを開発するLEOMO, Inc.は、ウェアラブル技術を使った新しいデバイス「TYPE-R」を3月9日米国にて発表しました。TYPE-Rは、モーション解析を使って、特に競技アスリートとコーチにとって、そのパフォーマンスを最大限発揮できるように設計されており、今年夏後半に米国で、今年の後半に他の地域でも公式発売を予定しております。TYPE-Rは、アスリートのフォーム、効率、パフォーマンスを最適化でき、怪我の防止や怪我からの回復を助けます。
これまで、モーションキャプチャーなどのアスリート向けのモーション解析は、ラボやスタジオでの測定に限られており、より現実に近いトレーニングやレースの条件を反映することができず、精密かつ高価なシステムが必要でした。 モーション解析を屋外でも可能にするTYPE-Rは、アスリートやそのコーチがトレーニングや競技を行う環境と同じ条件下で、日々、気軽にモーションデータの収集を行うことができます。
モーション解析をより身近にするTYPE-R
TYPE-Rは、タッチスクリーンを搭載しており、ハンドルバーまたは手首に取り付けることができ、ANT +™対応の汎用のセンサーと接続することで、パワー、パワーバランス、ケイデンス、心拍数を表示することも可能です。TYPE-R本体だけで、他社の高価格帯のサイクリングコンピュータに匹敵する性能を持っておりますが、TYPE-Rの一番の特徴は、5つものLEOMOモーションセンサー(Bluetooth®接続)を標準で付属していることです。そのセンサーは、3軸のジャイロスコープと3軸の加速度センサーを搭載しており、センサーを着用したアスリートの動きやフォームを正確に計測します。LEOMOモーションセンサーは、左右の膝の上部と靴、腰(仙骨)の上に装着し、今まで測定できなかった下記のような動きを測定することができます。
- Dead Spot Score: 1ケイデンス内で、ペダル速度がスムーズではない箇所の大きさと位置を特定
- Foot Angular Range:ペダリング時に踵がどれだけ上下に動くかを測定
- Foot Angular Range (Q1):クランク位置が0時から3時の間で踵がどれだけ上下に動くかを測定
- Leg Angular Range:ペダリング時にももがどれだけ上下に動くかを測定
- Pelvic Tilt:自転車選手の骨盤の前傾角度を測定
TYPE-Rは、トレーニングデータをワイヤレスでアップロードでき、簡単にフォームの分析ができます。 Wi-Fiのネットワークを経由し、トレーニングデータはクラウドにアップロードされ、PCのWebブラウザからアクセスできる「ダッシュボード」で分析が可能です。 今後は、有名なTraningPeaks®などのトレーニング分析プラットフォームと統合することも計画しています。
TYPE-Rは、Foxconnが製造し、高品質かつ最先端の技術で設計され、ユーザーは安心して使用することができます。加えて、長時間のトレーニングでも、バッテリーライフを気にすることなく、使用することができます。
TYPE-Rは、世界で初めて、ラボやスタジオではない場所でモーション解析を可能にし、自分の身体をより良く使いたいと考えているアスリートにとって、大きな武器になると確信しています。TYPE-Rは、自転車選手、トライアスロン選手、そのコーチを最初のターゲットにしておりますが、モーション解析は、これらのスポーツ以外にも応用が可能で、最適な動きは、あらゆるスポーツに重要です。将来的には、この技術をランニングや水泳に応用することを具体的に検討しております。
・LEOMO, Inc. 公式サイト
https://www.leomo.io/