ポケットモンスターの最新作『ポケモンGO』が先日発表されました。
位置情報を最大限に活用しているゲームアプリ「Ingress」の開発チームがポケモンと手を組んだ『ポケモンGO』です。
このゲーム専用のウェアラブルデバイス「Pokemon GO Plus』も発売されますが、このデバイスに利用されているのがBLE(Bluetooth Low Energy)という技術です。
さらにBLEは、2020年の東京オリンピックに向けて大きな動きが予想される技術でもあります。
■Bluetooth Low Energyは低消費電力が売り
ポケモンGOでは、位置情報によって近くにいるポケモンを発見した時に振動で知らせてくれる仕組みになっています。
Bluetooth 4.0ではさらなる消費電力を獲得しており、ボタン電池で長時間の連続利用が可能となっています。
腕時計や万歩計と同じような使い方で常に待機状態にしておける利点があり、今回の位置情報ゲームにはうってつけの技術です。
Bluetooth SIGが公開する資料によ
れば、ボタン電池1つのみでも数年駆動可能としている。転送速度は1Mbpsだが、データパケットサイズが8 – 27オクテットと非常に小さくなっている。 これは、例えば家電製品などに搭載されたセンサとのデータ通信に向けた仕様となっている。この点が3.0+HSと方向性が異なっており、ベンダは3.0+HS、4.0をそれぞれ目的別に採用するものとされている。2009年12月公開。
https://www.ble.blue/about_ble/index.html
■生活に深く関わるサービスに期待
長時間駆動を実現し、スマートフォンなどとペアリングして使うことのできるこの技術はゲーム以外にも利用されています。
例えば、コンビニや百貨店など、入店時に自動的に来店ポイントを付与することや、特定の商品棚に近づいた時にプッシュ通知を送るなど『iBeacon』の名前が有名かもしれません。これもBLEが使われた技術です。
アップルがiOS7に搭載したことで注目され、Androidでは4.3以降のOSで提供可能となっています。
※参考
ストアビーコン https://smartphone-ec.net/ibeacon/system.html
2020年の東京オリンピックに向けても開発が進められており、世界中から訪れる観光客向けの情報発信や、交通案内などの利用を検討しているようです。
徐々に使われ始めているBLEの技術は、今後さらの市場も拡大して主流となってくると予想されます。