ゲームを作る人にとって大きな問題が、「どこまで他社ゲームを参考にするか」、いわゆるパクり問題です。
特にスマートフォンアプリでは、ヒット作が出るとすぐに似たような新作ゲームが登場します。
名前を変えただけのものから、ゲームシステムをそのまま利用しているもの、ゲームのエッセンスを理解して自分のゲームに取り入れているものなど様々あります。
■ゲームの開発サイクル
20年ほど前は一本のゲームを開発してリリースするまでの期間が長く、一年以上のものもありました。
しかし、最近は開発のためのミドルウェアも充実しており、クオリティを考えなければ数日で作れてしまいます。
■コピーすると楽して小ヒットを狙える
では何故他社のヒット作をコピーするのか。それはもちろん、面白いからです。お金を稼げる、というのもありますが、面白いからこそヒットしているのです。
その「面白さ」を理解しないまま単純にコピーしているものが増え続けています。
■要素の分解が大切
ヒット作の「面白さ」を理解できれば、その仕組みを利用して新しい作品を産み出すこともできますが、それを出来ない人もまた多くいます。
しかし、少し意識するだけで考え方が変わってきます。それは、「面白さの要素を分解すること」です。
例えば『パズドラ』の場合、魔法石を自由に動かせる3マッチパズルだから面白い、ではありません。
そこには、「プレイヤー自身の経験値」と「チャレンジ要素」があります。
パズルゲームだったからこそ生かせる要素でもありますが、一番の要因は、
「プレイし続けるほどパズルが上達し、より強いダンジョンをクリアできるようになる」
「パズルが上手くてもモンスターが弱ければ負けるので強化する」
このゲームサイクルとゲームバランスが良かったことがヒットの要素と考えることができます。
このように考え方を変えていけば、瞬発力でコピーするよりも、もっと大ヒットを狙うことも可能です。
見方を変える訓練をしていくことで、自ら新企画を作りたいと思ったときに、ゲームの面白さとは何かをアウトプットしやすくなるでしょう。