株式会社クロンより発売されているゲーム『雷子』をご紹介。
タイトルがとてもシンプルで目につきます。ニンテンドー3DSとPSVitaで発売されています。
■シンプルで遊びやすい
この『雷子』は三国志がベースとなっています。
キャラクターとの会話を読むストーリーパートと、敵と戦うシミュレーションパートを交互に進めていきます。
戦闘で使うキャラクターは決められており、キャラクター編成は無く、ストーリーに応じた味方を使うことになります。
大勢で敵を迎え撃つ事もあれば、少数精鋭で戦う作戦が重要な戦いもあります。
このシステムに物足りなさを感じる人もいるかもしれませんが、ストーリーを追いながら、変化する戦況を楽しむにはとてもよいプレイスタイルです。
■ストーリーが面白い！
三国志をベースにしているので、登場人物は一度は聞いたことがある名前だと思います。
三国志を知らない人でもキャラクターの個性が強いのでゲームの世界に入り込めます。筆者も三国志はほとんど知らず「孔明の罠」という単語が有名だというくらいの知識でした。(実際には罠を使ったことがないとかなんとか)
キャラクターは女性化されているものが多く、男性キャラもいますがほとんどが女性です。
しかし、そのキャラクターごとの背景やストーリーが素晴らしく、少女だからこその弱さをモデルとなった武将の性格に照らし合わせて表現しており、見た目で敬遠してしまうのは勿体ない。
豪傑張飛も、背の低いひ弱な見た目の少女であったり、孔明は金髪でメガネをかけた女性であったします。なにも知識が無い場合は、こうした個性的なキャラクターのほうが分りやすいと思いました。本質的な性格は史実と同じだと思われますが、デフォルメされたキャラクター性というのもまたストーリーを引き立てます。
■安心のオートプレイ
シミュレーションパートは本格的なシミュレーションゲームになっており、適当に戦っているとゲームオーバーになってしまいます。
地形や武将の攻撃範囲や特性を考えてクリアできるようになっているので、難易度はそれほど高くありませんが考える部分は多くなります。
オートで動かすこともできるのでストーリーだけを追いたい人でも楽しめる仕組みが入っています。
■ゲームのボリュームも十分満足できる
ゲームシステムはシンプルなのでサクサク進めることが出来ます。
だからといって、あっという間に終わる事もなく、三国志の舞台である「魏」「呉」「蜀」三つの目線で楽しめるのでボリュームも十分あります。
最初にプレイする国の「蜀」編は、およそ8時間くらいで終えることができました。フルボイスなので声も楽しみながらゆっくりと世界観に浸るのも楽しみのひとつです。
パッケージからは想像できないキャラクターやストーリーが満載で、次をどんどん読みたくなる世界観の面白さがある名作です。
三国志という確定した歴史ではありますが、個性的なキャラクターが産み出すストーリーは非常に面白いです。
シナリオを読むことが好きな人やキャラクターイラストに興味がある人には是非プレイしてほしい作品です。
・雷子 公式ページ
・株式会社クロン 公式ページ
