ネイティブアプリ時代の継続率分析,惑わされやすい初回インストール数の罠

KPI分析はガラケー時代よりどんどん進化し、昔の手法では正しい数値が取れなくなりました。
ガラケーの場合は端末IDを取得して個別認識が可能でしたが、現在のスマートフォンの場合はIDの取得を行うとインストールを敬遠され、配信プラットフォーム自体が禁止していることもあります。
インストール数をチェックする場合、端末の個別IDを取得しなければ正確な数字が出てきません。

Googleアナリティクスなどのツールを導入することで数値を算出することも可能ですが、どうしても外部に情報が出てしまうため、それが気になる場合は自分でツールを用意しなければなりません。

 

■インストール数の把握はどうする?

一部の企業ではエンジニアの数も技術もあるため正確な数値を得ているかもしれませんが、そうでない会社でインストール数を見るにはどうすれば良いでしょうか。
ここではテクニックで算出する方法をご紹介します。

 

・ユーザーIDを取得する
運営側が個別に与えるユーザーIDを用意します。これはほぼ全てのアプリで行われていると思いますので問題ないと思います。
もしIDを与えていない場合は、新規インストール時に割り当てるようなシステムを用意してください。アイテムの付与や課金に関するデータを取得する必要もあるので、ここが抜けているアプリは完全無料のアプリくらいだと思います。

・分析のためのツールを開発する
ここが一番重要で、開発陣が全員PHPを扱える場合を除いてWebベースのツールを用意しておくと良いでしょう。
同じルーチンでログからデータを生成するので、できるだけ自動化したほうが効率が良くなります。

 

これらのデータを扱える状況があってはじめて分析業務が開始できるようになりました。
取得するデータは以下となります。

・初回インストール数
・2日目継続数
・3日目継続数

この3つの情報から推測していきます。

 

【初回インストール数】
これは1回ダウンロードされる度に増えていく数値です。しかし、同じ人物がなんどもインストールを繰り返した場合、100インストールあっても実際のユーザー数は1人ということもありえます。

「累計ダウンロード数xxxx万人突破!」
のような文章を見たことがあると思いますが、これはあくまでも”ダウンロード”された回数であって、実際にプレイしているユーザー数とは異なります。
注意書きとして「重複ダウンロードは含まれません」となっている場合以外は重複したダウンロードを含みます。
ここではまだ数値の把握はできません。

 

【2日目継続数】
これがポイントとなる数値です。
重複ダウンロードの場合、一度取得されたIDのうち、捨てられるIDが2日目に発生しています。
初日に生成されたIDと、2日目にログインされたIDを照らし合わせて、初日のIDがいくつ残っているかを見ることで継続率としました。

1つの端末で100回ダウンロードしたとしても、100個のIDを使うためには100個の端末、またはアカウントが必要です。
ほとんどの人は毎回アカウントを切り替えてプレイする面倒なことはしないので、まずは2日目の数値と初日の数値を見比べてみましょう。

【初回インストール数】ー【2日目に残っている初回インストールID】

初回10,000ダウンロードだった場合、2日目にも残っているIDが2,000だと、8,000IDはすでに意味のないIDになります。目の前の数字だけで一喜一憂してはいけません。

これで初日にインストールしたユーザー数を推測することができます。
複数アカウントを作る人やリセマラを繰り返すユーザーが突然現れた場合、瞬間的にインストール数が跳ね上がりますが、2日に稼働していないIDを省くことでおおよそのインストール数を把握しています。

 

【3日目継続率】
初日、2日目とユーザーIDから算出した数値を元におおよその優良ユーザーが把握できました。
ここまででも良いのですが、さらに正確な数値を得るため3日目継続率も見ていきます。
ユーザーの行動パターンを考えた時、インストール翌日まで遊んで飽きてしまう、ということも考えられます。また、3日間継続できたユーザーは今後も継続していく可能性が高いのです。
初回インストール数を算出するまでに2日間かかっているため、精度の高い数値を得るためにはさらに翌日の3日目を見る必要が出てきます。

ここまで数値をふるいにかけることで、高価な分析ツールを導入しなくてもある程度の分析が可能になります。

 

 

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