中国政府はモバイルゲームに関する内容に大きく干渉し始め、ゲームに関するSAPPRFTの特別条例が7月1日から施行される。政治や軍事に関するトピックが含まれ、ストーリー性のあるゲームコンテンツはさらに厳しく審査される対象になるとのこと。
SAPPRFTの特別条例はストーリー性のあるものの他、ストーリー性がない場合でもオンラインでリリースされる全てのゲームを事前に審査し、その申請書や関連書類を届けたうえで審査に最低でも20日かかるようになる。
それ以外に申請用の書類が適切に用意されているかを地元政府が評価するため5日間の期間が必要で、さらにSAPPRFTが受け取りを承諾するかどうかを判断するのに10日、やっと書類が承諾されても申請者にフィードバックされるのにまた何日もかかってしまうとのこと。ここまでですでに1ヶ月以上が必要になるため迅速なリリースには期待できなくなる。
15年ぶりに解禁された海外プラットフォームのXBOXやPS4といったゲームにより中国の歴史が歪曲されて若者への影響が懸念されるため審査が強化されている。確かに三国志などの中国史を取り扱ったゲームは日本でも人気があり、様々な解釈によってストーリーが作られ、さらにはストーリー分岐の1つとして史実が変わることも少なくない。こうした背景に中国政府は「たかがゲーム」と割り切ることができないのが現状のようだ。
・ニューヨーク・タイムズ関連記事
https://www.nytimes.com/2016/02/20/business/media/new-chinese-rules-on-foreign-firms-online-content.html?_r=0
中国でリリースされる日本のゲームも増加傾向にある。
・あんさんぶるスターズ 中国語バージョン
・パズル&ドラゴンズ 中国バージョン事前登録のプレスリリース