(株)ガルルソフトウェア研究所は、2Dアクションゲーム「機装猟兵ガンハウンド」のソースコードおよびゲームで使用された全素材の無償公開を開始しました。素材にはソースコードの他、2D素材、BGMも含まれており曲も含めてフリー素材として提供されています。
「機装猟兵ガンハウンド」は(株)ドラキューより2008年にWindows版がリリースされた横スクロール2Dアクションゲームで、2Dアクションならではの動きが特徴のロボットが多彩な武装を使ってミッションをクリアしていくゲームです。2013年にはバージョンアップ版となる「機装猟兵ガンハウンドEX」がPSPでリリースされ、のちにWindowsへの逆移植も行われました。
今回の無償提供は単なる二次素材配布ではなく、有償無償問わず広く利用ができるようになっています。ガルルソフトウェア研究所の代表である富野裕樹氏は『同プログラムの二次利用や素材の転用、アレンジ、創作、同人、有償、無償を問わず自由な活動を通じて2D、横スクロール、アクションゲームといったタイトルが増えてくれること』に期待して今回の公開に至ったとのことです。
ただし、商用、非商用を問わず利用可能ですが18禁コンテンツへの利用や公序良俗に反するものへの利用は禁止といった制限があるので、詳細はライセンスのページを確認してください。
同作で利用されたライブラリを2016年の開発環境に合わせて整備した2Dゲームライブラリ「gxLib」も併せて無償公開されています。DirectX/OpenGLに両対応しており、2Dに特化していることから最低限覚えなければならないAPIは約20機能ほどに限られているので開発のしやすさも嬉しいライブラリです。
公開されたライブラリの「gxLib」は機種依存性の低いC言語の標準関数で作られているため、オープンスースのゲームエンジン「Cocos2d-x」を利用でき、Mac上でソースコードの改変なしに「機装猟兵ガンハウンド」を動作させることも可能であるとのこと。そのほか、スクリプト言語Luaにも対応しており、C言語版のシューティングを移植したLuaのサンプルプログラムが付属しています。
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