ゲームの企画を考えるときに重要なことはなんでしょうか。
どんなゲームを作るかによって変わってくる内容なので、よく考える必要がありそうです。
■どんなゲームを作るか?
まずは「どんなゲームを作るか」が最初のハードルです。
開発環境やプラットフォームではなく、「そのゲームの目標」を考えることで、スムーズに必要なアイデア出しができるようになります。
例えば以下のような目標値です。
・確実に20万インストールを目指せるゲーム
・1万ダウンロードを7日間で達成できるゲーム
・半年で月商1億円を稼げるゲーム
作りたい物の目標を確定しておくと内容がブレずに済みます。
何も目標が無い場合でも、こうした目標値を作ることで強化するべき「遊び」の部分がわかりやすくなりますね。
リリースするプラットフォームの選定にも影響するので、大まかでも良いので目標値を設定しておきましょう。
■実現可能な企画になっているか精査が必要
ゲームの企画を考えるときに陥りやすい問題として、市場規模が読めていないことが挙げられます。
流行や最新技術を使えばヒットする訳ではなく、しっかりとした分析から数字を見極めなければなりません。
例えば下記のような例があります。
・Oculusを使った最新VRゲームで100万本売れるゲーム
・スマートフォンを使った音ゲーで、リアルタイム対戦が可能
一見良さそうな内容ですが、実際に作り始めると現実離れした企画だと気がつきます。
Oculusは2016年に製品版がリリースされる予定で、今からゲームを作ればライバルも少ない状態です。しかし、100万本売る為には最低100万台のハードが売れなくてはならず、100万人以上のユーザーが所有していることが条件です。
OculusにはハイスペックPCが別途必要になるので、一般家庭のネットブックではまず動きません。
こうした実際のユーザーについて知っておけば、頭に浮かんだ時点で「これは無理な企画だ」とわかるはずです。
次にスマートフォンを使った音楽ゲームです。これも最近の流行なので企画としては良さそうです。しかし問題点があります。
音ゲーの後に書いてある「リアルタイム通信」部分がネックになります。
2015年現在人気のあるスマートフォンゲームのほとんどにオンライン対戦機能が付いています。売れる要素として必要な仕組みではありますが、「音ゲー」と「リアルタイム」は相性が悪いのです。
通信が発生すると必ず「タイムラグ」が発生します。さらに音ゲーの場合は僅かなタイムラグがプレイヤーの違和感につながり、音ゲーファンからは嫌われてしまいます。さらに通信が途切れたり、ラグによってタイミングがズレるのを補正しなくてはなりません。
こうしたデバイスの仕組みや得意、不得意な動作を知っていれば、これも企画を考える時点でNGです。
ゲームの企画を考える人は「面白い」だけではなく、実際に商品としてリリースできるか、までを考えなければなりません。
もちろん、アイデアとしての「遊び」をフラッシュアイデアとして思いつくことは良いことです。
それを実際に形にできるかどうか、遊びの要素を見極め、実現不可能であれば別の方法で遊びを実現する柔軟な発想転換も必要です。
思いついたアイデアをどうやって形にするか、そうした技術も企画を作るうえで需要になります。
特に市場規模やユーザー分析が出来ていなければ、考えただけで実現しない企画書となります。
よほど強烈なアイデアでない限りは、こうした分析からニーズを掘り起こし、企画を作り上げていく練習をしておきましょう。