Epicgamesが提供するUnrealEngine5のデモ映像が公開されました。今回のデモ映像には2020年年末に発売予定のプレイステーション5実機が使われているということで、どんなゲームが今後登場してくるのかを予想することが出来ます。
今回のデモは発売予定のゲームではなく、あくまでも技術を紹介するものになっています。
このデモでは Unreal Engine 5 で利用可能になる 2 つの新しいコア技術がプレビューとして使用されているとのことですが、高品質なゲームを開発しやすくなるよう大きな進化となりました。
仮想化マイクロポリゴンジオメトリの Nanite によってアーティストは自由に目に見える限りのジオメトリディテールを作成することができます。
https://www.unrealengine.com/ja/blog/a-first-look-at-unreal-engine-5
Nanite 仮想化ジオメトリによって数億、あるいは数十億ポリゴンの映画品質のソースアートであっても Unreal Engine に直接インポートできるようになります。ZBrush のスカルプトからフォトグラメトリスキャンから CAD データまですべて、インポートすれば機能するようになります。Nanite ジオメトリはリアルタイムでストリーミングされスケーリングされます。もうポリゴン数のバジェットも、ポリゴンメモリのバジェットも、ドローカウントのバジェットも気にする必要はありません。ディテールをノーマルマップにベイクする必要も、手動で LOD を作成する必要もありません。そして品質の損失もありません。
Unreal Engine 5 は、映画の CG や現実世界に匹敵するリアリズムの実現と、生産性の高いツールとコンテンツライブラリの提供によって、あらゆる開発チームが映画のような美しいグラフィックを用いたゲーム開発ができるようにしていくとのこと。
Unreal Engine 4.25 は既に Sony と Microsoft の次世代コンソールプラットフォームをサポートしおり、Unreal Engine 5 は2021年初頭にプレビューとして利用可能予定。フルリリースは2021年後半を予定しています。
対応プラットフォームは、次世代コンソール、現世代コンソール、PC、Mac、iOS、Android をサポートするため、数多くのプロジェクトで活躍してくれるでしょう。
ゲーム以外のビジュアライゼーションにも使える
高品質なグラフィックはゲーム以外のビジュアライゼーションにも大きな意味を持ちます。今後様々なコンテンツでUnreal Engineが活躍していくものと思われます。
また、前方互換性を持つようにデザインを行っているため、現時点で UE4 で次世代開発を開始して、UE5 の準備ができた段階で移行することが可能です。これまでの資産をうまく活用しつつ、次世代機への移行も可能になるため、新しくゼロから作り直す必要性はありません。
ライセンス料については100万ドルを達成するまで無料になると変更されています。
Unreal Engine を無料でダウンロードしてゲーム開発を開始できることに加えて、粗収入が 100 万ドルを達成するまでロイヤリティが免除になりました。新しい Unreal Engine ライセンス条項は、遡って2020年1月から適用されます。
・Unreal Engine 5
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・Unreal Engine webサイト
https://www.unrealengine.com/ja/