株式会社PlantStreamは、同名のCADシステム「PlantStream™️(プラントストリーム)」を発表しました。大規模プラントの設計を担ってきた熟練エンジニアたちの膨大なノウハウをアルゴリズム化し、精度と速度の双方で世界最高レベルとなる、画期的な自動設計を実現しました。ソフトウェアの力で、長年改善の見られなかったプラント業界の非効率な設計ワークフローをダイナミックに一新するとのこと。
自律型CADシステム「PlantStream™️」は3つの主要機能を備え、Feasibility Study (FS) から詳細設計まで、エンジニアリングの全工程に変革をもたらします。
1. 3D Plot Plan Study
各種ユニットやパイプラックなどの要素をドラッグ&ドロップで自在に配置することができます。3D表示なので直感的に捉えやすく、離隔距離や風向きを考慮した配置操作も極めて軽快です。FS/Pre-FEEDにおいて幅広いケースを妥協なく検討することができます。
2. Auto Pipe Routing
1分間で約1000本もの配管を自動ルーティングします。しかも、パイプラック内の並び順や段数割、流体・繋がり先に応じた並びなど、エンジニアの現場ニーズを汲んだ、極めて現実的な仕上がりです。FEED/EPC時点で要求される高品位な3DモデルをFS/Pre-FEEDで早々に確認でき、精度の高い積算を可能にします。
3. Block Pattern
機器周りの配管は、限られたスペース内で施工性、操作性、保守性、安全性など、多くの要求事項を考慮する必要があります。そこで予め、機器とその周辺配管レイアウトの雛形を搭載。要求に沿ってパラメーターを調整するだけで、直感的に3Dモデルの編集が可能です。
主な導入メリット
1. 工期とコストの圧縮
仕様変更や人材不足などが原因で長期化しがちだった工期を劇的に圧縮し、それに伴いコストも低減します。プラントの基本設計業務のうち空間設計に掛かる工数の80%程度を削減し、今までの約5倍の速度で3Dモデル作成が可能となります。
2. 配置計画の徹底検討
従来二次元で行われていた配置計画を三次元で行うことで、柔軟かつ詳細に事前検討をすることができます。定量的に相対比較が可能となり、見積もり精度も飛躍的に向上します。
3. 人的負荷の軽減
膨大な調整作業をCADが引き受けることで、現場エンジニアたちを悩ます作業負荷を著しく軽減し、彼らが創造的領域に集中して取り組める労働環境を実現します。
運営会社
株式会社PlantStreamは、大手EPCコントラクター千代田化工建設と、CAD開発特化スタートアップArentとのジョイントベンチャーです。
・PlantStream
https://plantstream3d.com/
・PlantStream Demo Movie
https://youtu.be/y_NKZNwLqXs