スマホアプリ開発を行う際に、社内で作るか外部委託にするかを検討する機会も多くなってくると思います。
開発力があれば良いのですが、自社でやるにはコストも時間もかかってしまう難しいレベルの場合はどうでしょう。いっそのこと外部委託の方が早いかもしれません。
そんなアプリ開発の費用と、内製、外部委託についてをご紹介します。
■内製と外部委託のメリット
・内製のメリット
社員とのコミュニケーションが取りやすい
決定から実行までの速度が早い
仕様の修正に取り掛かる時間が早い
・内製のデメリット
開発技術を持つ人材を確保する必要がある
費用は抑えられるが、リソース不足に陥りやすい
■内製と外部委託のデメリット
・外部委託のメリット
開発技術レベルが分かりにくい
委託会社のリソース不足に対応できない
・外部委託のデメリット
意思決定から実行までのタイムラグが起こりやすい
コミュニケーション不足になりやすく、コントロールが難しい
内製で開発する場合は意思決定から行動までの時間が早く、社員とのコミュニケーションも直に取ることができるので進行状況の確認も都度行えます。しかし、そもそもの開発力がなければ人材の確保から開始しなくてはならないのでリリースまでに時間がかかります。
外部委託の場合は、自社内のリソースや開発力を考えることなく委託できるのがメリットです。
しかし、委託先の開発力を見極めないと、開発途中で求めるレベルに達していないと分かり大炎上してしまうことも良くあります。また、委託先の開発リソースが足りなくなることもあり、慎重に委託先を選ぶ必要が出てきます。
■開発費用はどのくらいかかるか?
アプリの開発費用は主に人件費です。短い期間で開発できれば安く抑えられますし、時間がかかれば費用はどんどん膨らみます。
スマホゲームを開発する際、現在だと1億円ほどかかってしまう状態です。もちろんゲームの規模によっては2人で2ヶ月の開発期間でできるものもあります。
外部委託の場合、参考サイトにあった費用の見積もりサンプルを例に見てみましょう。
出典:実際いくらかかるの?アプリ開発を依頼した場合の開発費用
https://moduleapps.com/mobile-marketing/20150218_cost-of-application-development/
費用の見積もりに大きな差が出ていますが、どれだけの人件費をかけているかがポイントです。また、必要な機能を明確に伝えられているかもまた問題点となりやすいポイントです。
必要以外の機能を開発していたり、逆に必要な機能が無かったり、外部委託する場合には明確な指示を与える必要が出てきます。
開発に取り掛かる前に、納得が行くまで委託先と話し合い、仕様書を元に打ち合わせを行います。
■実は開発費用以外にもランニングコストがかかる
開発費用だけを見ていてはダメで、実はスマホアプリにはランニングコストがかかります。
ゲームの場合はサーバー費用、ミドルウェアの年間契約料、フォントの契約料、問い合わせサポート人件費、アプリアップデートの開発費用と、リリース後の問題点もしっかり把握しておきます。
・ミドルウェア利用ライセンス:194,400円x開発用PC台数
・フォントデータ:基本契約 100,000円+税/1ID(1事業所)につき/1年間
・画像データ圧縮ツール :105,000円 (35,000円/月) 1ライセンス
・追加イラストの発注
アプリを開発するだけで最低でも50万円、サーバー費用を入れると300万円以上はランニングコストとしてかかります。
こうしたランニングコストまでスケジュールに入れて開発見積もりを出しておきます。
特に初めてアプリ開発を行う場合は分からないことも多いので参考になればと思います。