Adobe Inc.(Nasdaq:ADBE)は、クラウドベースのビデオ制作コラボレーションプラットフォームFrame.ioの買収が完了したと発表しました。Adobeの映像編集ソフトには「Adobe Premiere」がありますが、クラウドベースのFrame.ioが加わることでどんな融合を見せてくれるのでしょうか。
ビデオ編集需要が高まっている
アドビは、Adobe Photoshop、Adobe Premiere Pro、Adobe After Effectsなど、クリエイティブ業界では必ずと行ってよいほど使われているツール群を持っています。昨今の新型コロナウイルスによるリモートワークやテレワーク、オンラインによる遠方顧客との仕事など、働き方が急速に変化しています。
そうした中で様々な場所にいるクリエイターと連携しながら仕事をしていくためにはクラウドベースのシステムが求められます。Frame.ioのシステムではビデオ編集者とそれ以外の重要な映像プロジェクト関係者がクラウドファーストのワークフローでシームレスにコラボレーションすることを可能にし、ビデオ制作プロセスを効率化します。
Frame.ioは、アセットの共有とフィードバックの収集をクラウドに一元化することで、競合他社の5倍の速さでフッテージをアップロードし、クリップに直接コメントし、ビデオに直接描画してメッセージを明確に伝え、バージョンを並べて比較できます。すべてのデータをクラウドへアップロードすることで、異なる場所から同じビデオにアクセスして制作を進められるパワフルなシステムです。
Adobe Creative CloudにFrame.ioがネイティブ対応へ
Frame.ioの買収により、Adobe Creative Cloudがすでに備えているコラボレーションサービスがビデオにも対応し、チームはAdobe Premiere Pro、Adobe Photoshop、Adobe Illustrator、その他のAdobe Creative CloudアプリケーションにFrame.ioのワークフロー機能がネイティブに組み込まれ、すべてのCreative Cloudユーザーがビデオプロジェクトにおけるシームレスなコラボレーションの恩恵を受けられるようになります。
・What is Frame.io:https://support.frame.io/en/articles/8289-what-is-frame-io