テープ起こし専門会社が《文字起こしに特化した》音声再生ソフトの無償提供を開始しました。株式会社アスカ21は、インタビューの記事作成、テープ起こし、翻訳、語学学習に使用される方などに利用いただける音声データの再生ソフトを開発しました。用途に特化した機能をコンパクトにまとめて、既存のソフトより導入しやすく、快適に利用できるとのこと。
開発の背景
長らくテープ起こし・ライティング業界で重宝されてきた音声再生ソフトがOSのバージョンアップに伴い開発停止となったり、多機能でも使いづらかったり、有料だったりと、大なり小なり課題を抱えていました。
インターネットの普及やデバイスの種類も多様化し、取材やインタビュー、スピーチや講義、会議の議事録や通話録音など、音声の文章化の需要が増えています。この先「自動音声認識」の精度がさらに上がったとしても、人の手による校正が無くなることはなく、必ず作業としては必要になります。
在宅ワークやクラウドソーシングなどで、インタビュー記事の作成やテープ起こしに従事する方が増えている一方、手軽に無償で利用できる音声再生ソフトが少なくなりつつある状況を解決するため、校正者・ライター目線で開発をしたのが「テープ起こしプレーヤー」です。
「テープ起こしプレーヤー」概要
ソフトウエア名称 :テープ起こしプレーヤー
公式リリース日 :2017年2月25日
公開URL :https://www.asca-voitex.jp/?p=1709
ソフトウエア利用料 :無料
「テープ起こしプレーヤー」の特徴
1.従来からあるフリーウエアの操作性をできるだけ再現
現在多く普及しているソフトの操作方法に近づけ、導入のしやすさ、移行のしやすさを考慮しました。新しいソフトウエアの操作を覚える必要はほとんどなく、直感的にご利用いただけます。
2.コンパクトな機能
あると便利だけどめったに使わないという機能は不要と考えました。不要な機能を極力そぎ落とす事で、使いやすさに配慮しています。
3.テープ起こし・ライティングの現場から吸い上げた機能の実装
現場での作業は、想像以上に長時間音声を聞いています。そのような状況で、「ステレオ録音なのに片側のチャンネルからしか音が出ない」「ノイズが気になる」「録音の音量レベルが著しく低い」など、些細と思われる音声の欠点も、非常にストレスとなりますが、これらを解消する機能のいくつかを実装しました。(ノイズ除去・モノラル化・波形処理による音量増幅)
4.無償です
今までテープ起こしやライティングの現場で利用されているソフトは、有志により開発されたフリーウエアが主でした。無償で利用できるソフトがあることで、気軽に安心してライティング・テープ起こしを行えるという環境を保ちたいと考えています。
動作環境
OS:Microsoft Windows 7以降。
マシンスペック:Intel Pentiumおよび互換CPUが必要です。
アプリ単体では約20MBのメモリが必要です。
アプリ単体では約2MBの容量が必要です。
加えて、音声ファイルを保存するための容量も必要になります。