やりたいことは素直にやることが大切
第2部は女性起業家によるトークセッションが行われ、女性の活躍や目標を実現するためにはどうすればよいか、といった話を聞くことができました。
ここではVRアーティストとして活躍されている「せきぐち あいみ」さん、航空宇宙学の第一人者菊池氏のもとで、千人衛星プロジェクトに携わり、航空宇宙技研 宇宙法担当や、ドリームサテライトプロジェクトの広報を担当している「入江理緒」さん、ドローンを扱う女性チームドローンジョプラスで多くのメンバーを育成、指導しており、ドローン業界では誰もが知っている「佐々木桃子(通称:ササモモ)さん」の3名が登壇。
・SekiguchiAimiCHANNEL
https://www.youtube.com/user/aiminp
・一般社団法人 航空宇宙振興会 夢宙
https://faspia.or.jp/
・ドローンジョプラスWebサイト
https://drone-girls.com/
多くの人にVRを体験してもらいたい
せきぐちあいみさんはVRアーティストとしてGoogle社が開発した空間に立体的なイラストを描けるツール「Tilt Brush」を使い素晴らしい作品を作っています。Google公式アーティストとして日本のみならず世界中で活躍されています。元々は3Dペンという文房具で絵を書いていた時にたまたま「Tilt Brush」に出会い、そこからハマっていったとのこと。自分の作品を公開するようになって、そこから世界中で注目され始めました。
Tilt Brushで製作された日本庭園
「VRは体験する人数が限定される(主に1人用である)のであれば、見えている視界を投影して、短時間で多くの人にVRを体験してもらえるのが普及活動だと思っている」とのこと。好きなことをするだけなら誰でもできますが、それを発信するというパワーが素晴らしいと思います。そして継続してやり続けた結果、世界中で注目されるアーティストとなりました。
宇宙に法律はあるの?
Kanattaにて起案中のプロジェクト『千人衛星!夢を宇宙へ♪あなたも人工衛星のオーナーになりませんか?』起案者の入江理央さんは技術者ではなく、宇宙の法律について学んでいるとのこと。ロケットを飛ばした先に必ず必要とされてくる領域でもあり、法律家も宇宙に関係できるということを初めて知りました。
入江理緒さんは元々宇宙には関わっておらず、文系で国際法の勉強をしていたところ、偶然「宇宙法」と出会い、そこから宇宙に感心が向いていきました。宇宙に関しては具体的な法律はあまり決まっておらず開拓の余地がたくさんあります。宇宙への関わり方というのは今後、宇宙ビジネスが当たり前になった頃の事を考えて行く必要があるのかもしれません。
「初めて民間で打ち上げるので、世界の宇宙業界の先駆けになるかと思います」と、今後の宇宙事業への期待を込めていました。
ドローン業界は最初、男性ばかりでした
ササモモさんは元々家電量販店や秋葉原が大好きだったところ、3年ほど前にたまたま撮影中のドローンを見て「PCが空を飛んでいる!」と驚いたそう。当時は「ドローン」という単語すらマイナーだったので調べ方も分からなかったとのこと。ニュースでドローンの事故が報道されるようになって初めて「ドローン」という機械だということを知ります。
当初は女性でドローンを操縦している人はほとんどおらず男性の世界でしたが、ドローンジョプラス(ドローン操縦者やドローン好きの女性チーム)を立ち上げて、現在は60名ほどのメンバーをまとめながら、各地でイベントを開催しています。
「機械って誰が伝えるかが重要だと思っています。女性が、と言うよりは戦略的にも可愛い人がいれば注目度が上がるし、そこに中身も伴っていれば産業は広がっていくと思います」
まずはその産業が注目してもらうためにも女性の力は大きいとのことでした。
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