ソーシャルゲームの分析でDAU(デイリーアクティブユーザー)という指標があります。
一見あまり重要に思えないものですが、運営を続けていくうえで必要になります。
■DAUを増やせば売上も増える
分析において確率や統計的な見方は必要です。
DAUを増やせば必ず儲かるわけではありませんが、計算上増やすことが可能です。
■なぜDAUが増えると売上も増えるのか
ここからは単なる計算のお話中です。
例えば、ARPPU(課金者一人あたりの使う金額)300円を目標値にし、課金者数を1,000人に設定します。DAUは10,000人と仮定しましょう。
まず合計売上はこうなります。
ARPPU300円 × 課金者1,000人 = 300,000円
課金率はどうなるでしょうか。
DAUが10,000人で、課金者が1,000人なので、
10,000 / 1,000 = 10%
となります。
この課金率10%をベースに考えてみます。
DAU10,000の10%が1,000人ですね。
では、DAUが50,000人になったらどうなるでしょう。
50,000 × 10% = 5,000人
になります。
DAUが増えれば課金者数も増える計算になります。
もちろん、実際には計算通りにはいかないですが、人が増えれば「課金してくれる可能性のある人が増える」ことは確かです。
先程の数字を使うと、
ARPPU300円 × 課金者数5,000人 = 1,500,000円
課金者数1,000人では30万円のところ、課金者数5,000人では150万円になりました。
計算自体は単純ですが、DAUを増やすのはかなり難しいことです。
■まとめ
DAUが増えれば、課金者数も増える可能性があるので売上も増えます。
前回までに出てきたARPU、ARPPUのどちらかを増やすことでも売上は増えます。
ユーザーの反応や印象を考えると、課金額を増やすのは良くありません。
広く浅く微課金を増やすと、「課金ゲー」と揶揄されることもなくなるでしょう。